指揮レッスン-グループレッスン2025

2024.12~2025.03 指揮グループレッスン(GL)の実施報告

昨年の初めに実施した恒例の?GLは、「合唱指揮」をテーマに、指揮コース受講生・聴講生がコーラスのメンバーともなって、長大な曲を実施したのですが、今回は「吹奏楽の指揮」をテーマに開催いたしました。
「万障繰り合わせて」ご参加いただいた受講生・聴講生、そして難しいスコアにも関わらず、超人的な読譜力でピアノを弾いてくださった、スクール講師でもある、前田奈央先生にこの場をお借りして深謝申し上げる次第です。

受講生、課題について

今回は、私の生徒様の中でも、長く続けていらっしゃり、結果、レベルもおしなべて高い生徒様たちにご受講いただき、本格的なスコアの読譜を必要とする楽曲に挑戦していただきました。吹奏楽の中では古典的かつスタンダードな楽曲ですが、「変拍子」も含まれた骨のある内容です。
また、今回も受講生・聴講生は、「演奏者」としても参加(ピアノ、フルート、クラリネット、ホルン、打楽器)していただいたことで、より実りある内容になったのではないかと思います。
音楽大学とは違い、民間?の音楽教室ですから、吹奏楽の楽器すべてを揃えられるわけではありません。それでも演奏に参加していただいたのには
①かつて演奏した楽器を久しぶりに手に取って合奏することにより「演奏者としての喜び」を体感していただきたい
②現在は、指揮者として「指導」している立場の方たちなので、「音を発する演奏者の気持ち」を味わっていただきたい
という私の思いがありました。
また、アンサンブルの一員として、一つの音を出すことが如何に大変か、ということを再確認していただくだけでも大きな意味があると考えたからです。

受講生の方々とは、事前に私とのマンツーマンレッスンで十分な下準備?を行い、GLに臨んでいただいたわけですが、参加者の方々からは
「ピアノのほかに複数の楽器も演奏していることによって、緊張してしまったけれども、奥行き感を感じることができた」
「 (指揮が見にくいということではなく) 指揮に合わせて音を出すことがとても大変なことだとわかり、充実した時間を過ごせた」
「久しぶりに楽器で演奏して楽しかった」
「受講生の指揮が個々で違うことがあらためて認識でき、勉強になった」

などの声が寄せられました。

グループレッスンの意義について

「ここはこうやる」という見本を私がGLの場ですぐお見せする、というのはある意味簡単なことし、手っ取り早くもあります。

しかしながら、私は手本を示す前段階として、様々な参加者の声を受けて、受講生が「考える」時間を敢えて設けています。

それぞれの現場に立ち戻った際に「手本」は近くにいないからです。
そして、「考える」という行為が参加者それぞれに根付いてくれれば、と思うからです。
ただし、個人レッスンの段階から何度も申し上げてきている、その人固有の「良くない癖」については、この場においても私はしつこいほどに言及しています。
自戒を込めて申し上げますが、「良くない癖」はなかなか治るものではありません。しかし、アンサンブルを指揮するときには間違いなく障害となるものだけに、看過はできないのです。
一方で、その人固有の癖ではあるけれども、演奏に障害のない指揮であれば、それはそれでその人の「味」と思い、許容することにしています。

判で押したように、私の生徒さん全員が皆同じような指揮をしてしまっては、うまい言葉が見つかりませんが「面白くない」からです。


次回は、本年中には開催したいですが、どのようなジャンルにするかは現在検討中です。
最後に、今回も裏方としていろいろお骨折りいただいた教室代表に、心より感謝申し上げる次第です。ありがとうございました。

教室から

指揮法グループレッスンは、指揮コース生徒さんのいわば発表会(兼公開レッスン)です。

指揮コースに通われる生徒さんは普段、中高生の学校での指揮、音大受験生、大学生のサークルでの指揮、教職員の方の吹奏楽、オーケストラ部活顧問での指揮、社会人サークルその他の音楽団体での指揮など、それぞれの現場で指揮を振られています。普段はなかなか見られない、他の、同じ状況の方々の指揮を見て勉強する場、自身の指揮を見ていただくとしてこの機会を設けています。(指揮コースページ下部に詳細/概要を記載しています)

レッスンは一人1時間、ピアノ伴奏で行います。今回のように、参加者が楽器演奏可能な場合、他の楽器も演奏していただいたりということがあります。

グループレッスンに参加される生徒さんは、回を重ねるごとに着実に指揮のスキルをアップさせていかれています!

聴講だけも可能ですので、ご入会後ご経験の浅い方からご参加いただけます。

今回も皆さまお疲れ様でした!

AUTHER

宮川 健太郎 MIYAGAWA KENTARO

担当コース

「学校の合唱祭で指揮をしなければいけなくなった」
「吹奏楽コンクールで指揮をするけれども、指揮指導をもっと上手になりたい」
「リコーダーアンサンブルの曲で振り方がわからない」
「音大指揮科を受験したいが、指揮の先生が探せない」
などなど、「ワン……

プロフィール

宮川先生のレッスンが受けられる♪指揮コース詳細はこちらから↓

指揮レッスン

オーケストラをはじめとし、アンサンブル、合唱やオペラなど複数人での演奏や音楽的解釈を統一するため、指揮者は存在します。
表現したい音楽を演奏者にわかりやすく正確に伝達するため、手や腕、体はどうやって使うのか、また音楽の解釈についてや、知識など、幅広い視点からのレッスンを行います。

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