子どもピアノレッスン日誌-4歳女の子-曲のイメージをお話しましょう

生徒さん情報

・4歳の女の子の生徒さんです。レッスンを始めてから6ヶ月が経過しました。

・レッスンは30分です。

・使用している教材は、バスティンピアノベーシックスのピアノ教材と、テクニック・セオリー、みみをすます、ロシア奏法によるピアノ教本 はじめの一歩 1(教材は、生徒さん毎に検討して、合いそうなものを選んでいます。)

ピアノを弾くときの手の使い方

レッスン開始。椅子の位置、高さ、足台の高さをきちんと確認します。

手を柔らかいグーの形に握って、指の背で、黒鍵を手前に引いて、優しく撫でるように弾いてみます。

叩かないで、押し付けないで、柔らかく、優しい音が出せたら、弾いた手を、ふわりと自分のお膝に持ってきます。

続いて、ピアノの蓋を閉めて、その上で、幽霊のような手の形を作り、手首から、奥にスーッと払います。

力まない、叩かない、ピアノを弾くときの手の使い方を感覚で理解して欲しいです。

長調と短調

続いてバスティンです。ヘ音記号のドシラのところ。

“よるのふくろう”というイ短調の曲が出てきました。

生徒さんは、「いつもはドで終わるのに、ラで終わった。」と言いました。楽譜をよく見て、自分で気がつけたのがとても素晴らしいです。

ドで終わる曲(ハ長調)と、ラで終わる曲(イ短調)を続けて弾いてみました。それぞれの雰囲気はどう違う?

と聞いてみると、ちょっと考えて、ラで終わる曲の方がなんか暗い感じ。。と答えてくれました。ハ長調の方は昼間って感じ。など。今日の宿題の、”よるのふくろう”も、ラで終わって、暗い夜の雰囲気が出てるね、とイメージが一致しました。

曲のイメージや音のイメージを口に出して人に話してみるのは、はじめはちょっと勇気がいります。変だって思われないかな?とドキドキしてしまうものです。

でも、慣れてくれば、お話ししながら曲のイメージを膨らませる時間はとても楽しくなってきます。

小さな子どもの楽譜にはほとんど、曲ごとに挿絵が書いてあったり、歌詞がついていたりします。譜読みをするとき、楽譜全体をじっくり眺めて、タイトルを見て、歌詞を読んで、絵を見て、それから歌ってみて、いろいろな角度から曲を作っていきましょう。

イメージを音で表現したら?

『ピアノとソルフェージュの本
●みみをすます 1』出版社 : 音楽之友社 町田育弥 著/雨田光弘 絵

続いて、『ピアノとソルフェージュの本・みみをすます 1』から、”おおきなブランコ”。

普通のブランコじゃなくて、”おおきな”ブランコですから、なが〜い紐で、大きくゆったり揺れるブランコですね。挿絵を見ると、草が風になびいています。気持ちのいい原っぱみたいなところにある、おおきなブランコに座って、風に吹かれてゆらゆら揺れている、、そんなイメージですかね。

細い指の動きはなしで、黒鍵の3つの塊、2つの塊を交互に弾き、ゆったりブランコの雰囲気が出せるでしょうか。

導入期に、ピアノは、ボタンを押して指定の音が出るプログラミングのようなものではなく、弾き方でたくさんの音色が出せるということ。曲にはイメージがあって、そのイメージを音色で表現できるのだということを、実感して欲しいなと思います。

次回:公開後、リンクで飛べるようになります

AUTHER

ピアノは1台で、単旋律からオーケストラ曲までを弾き表すことのできる素敵な楽器です。
音楽を始めてみたいと思われている方にとっては、比較的親しみのある、取り組み易い存在でもあるのではないでしょうか。
初心者の方から経験者の方まで、ピアノをただ弾くのでなく、音楽的に弾くことを……

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