ピアノ練習法:譜読みを早くするコツ

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みなさまこんにちは。春ということもあって、今年度勉強する作品や、伴奏等で取り扱う作品など、新しい作品に囲まれ、譜読みに追われる毎日を過ごしています。みなさまはいかがお過ごしでしょうか?

さて、今回はピアニストに限らず多くの音楽家が苦手としているであろう”譜読み”という作業についてお話していきたいと思います。
みなさまは譜読み、好きですか?もちろん新しい曲に触れるのは楽しいことだと思います。思いますが…私は非常に譜読みが苦手です。

理由は色々ありますが、何と言っても面倒くさがりやなので、すぐにさっと読めないとわかると絶望してしまいそっと楽譜を閉じてしまいます…
とはいえ、読まなければいつまでも新しい曲が弾けるようにならないので、幼少期の頃からいつも期日ギリギリになっては慌てて読んでといったことの繰り返しをしていました。

そんな中、少しでも譜読みを早く終わらせたい一心から様々な方法を取り入れてみた結果、私的に効果があったと実感できるものをみなさまに共有できればと思います。

その1. まずは曲を聴いてみる。

新しい楽譜を読む時に、音符がそのまま音としてイメージ出来てそのまま脳内で再生できることが理想です。しかし、早い段階からそれができる人と、ある程度訓練を積まないと出来ない人がいるのも事実です。私は後者の人間だったため、楽譜だけを読んでいるととても時間がかかってしまいました。

そんなときは、その楽曲を演奏している音源を聴いてみましょう。一度聴いておくと、次にどのようなフレーズが来るのかがある程度わかった状態で譜読みを始められます。全てを一から読むよりは少しスムーズに進んでいくかと思います。

注意しないといけないのは、音源には演奏者の解釈が入っています。なので、音源のニュアンスをそのまま弾いてしまうと録音の劣化コピーにしかなりません。音源は参考程度にしつつ、自分なりの解釈をもって楽譜を読んでみることが大切です。

その2. 区分けをする。

弾き始める前にまず楽譜に書き込みをしてしまいましょう。ここで書き込むことは主にセクション分けに関することになります。聴きながらでも良いので楽譜全体を眺めてみて、どの部分からどの部分までが一つの大きなセクションなのかや、どこで転調しているのかなどを観察してみましょう。それらが頭の中で整理出来ていれば、譜読みの際に終わりが見えないという現象の回避に繋がると同時に、よりはやく楽曲の構造への理解が進みます。

その3. 両手同時に譜読みする。

難しいパッセージを片手ずつ練習することはとても大切ですが、譜読みだけはどれだけ時間がかかっても両手同時に行う方が良いでしょう。譜読みの段階で何よりも大切なのは構造の理解だと思います。片手だけで弾いてしまうと弾くのは楽ですが、左手パートとの対比がわかりづらく、結果的に両手でもう一度読み直す必要が出てきます。弾きづらいと思う部分は後回しにしてしまって大丈夫なので、両手でゆっくりと読んでいき、概要を把握しましょう。一度理解してしまえば、次からは思っている以上にスラスラと読めるようになっています。

その4. 一回通し終わったら潔く寝る。

両手同時に最後まで通したら結構な時間がかかりますよね。それが終わったら今日はおしまい。ぐっすり眠ってしまいましょう。

実はこれが一番大切かもしれません。通して読み終わった後、「もう一度最初から弾いてみよう!」と最初のページに戻ってみても十中八九思うように弾けません。それどころか脳が疲れているので、楽譜に対する処理速度が低下してしまい、読み間違えが多発してしまいます。一度通したら潔くやめて、睡眠を取りましょう。一番元気な状態で読んだ内容を睡眠中に脳がそのまま整理するので、次の日ピアノに向かってみると、一回しか通していないにも関わらず、自分が思っている以上に弾けるようになっています。逆に、無理して弾いてしまうと、正しくない記憶も混在してしまうので、次の日にミスタッチが多発してしまう原因ともなります。大変な曲ほど、焦らずのんびりと向き合っていきましょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか?少しでもみなさまの参考になっていれば嬉しいです。もしご興味を持ってくださりましたら、ぜひ一度体験レッスンに足を運んでみてください!

また、こんな内容について書いて欲しい。ここってどういうこと?などご要望等ありましたら、お気軽にご連絡いただけますと幸いです。

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