2023年全体発表会が終了しました①子どもの部｜東京の音楽教室

2023年全体発表会が終了しました①子どもの部

2023.11.24

１１月４日、秋の教室全体発表会が終了しました。
教室の発表会は、春のミニ発表会、ボーカルコースを中心としたライブ発表会、秋のホール全体発表会、クリスマスミニ発表会などがあります。
第１２回となる今年の秋の全体発表会、子どもの部には、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、ボーカル、大人の部には、ピアノ、ヴァイオリン、声楽、ボーカルコースから生徒さんが出演してくださいました。

会場は早稲田奉仕園スコットホール、1921年完成の、東京都歴史期的建造物指定になっている教会です。
教会での発表会は、教室では初めてでした。

気持ちの良い秋晴れの一日でした。

子どもの部について

発表会で演奏する曲は、普段さらっている教材の曲から選ぶ場合もありますし、または生徒さん自身が弾きたい曲があれば、そちらを踏まえ、講師と相談して決めます。
せっかくの発表会ということで、”現在のレベルより少しチャレンジした曲”になることも往々にしてあります。
普段は、何ヶ月もかけて一つの曲を仕上げることもまだあまりない年齢の子たちも、夏頃から曲を考え、練習に励んできました。大勢の人の前で、いつもとは違う舞台で、いつも通りの演奏や歌唱ができる状態に仕上げていくため、細かく、丁寧に、何度も反復して、、練習、レッスンの繰り返しになります。

チャレンジした曲が難しく途中で気持ちが折れてしまいそうな子もいました。
最後の伴奏合わせのレッスンで歌詞が飛んでしまい、不安になって途中で泣いてしまう子もいました。
本番を目前に、それまでの練習の手応えを感じて、満足げにしている子もいました。
伴奏合わせの日に初めてピアノ伴奏と合わせて歌い、「は〜、緊張した・・！」と言う子もいました。
自分で選んだ大好きな曲を、お客さんの前で早く歌いたい！とワクワクしている子もいました。
ここはどんな風に歌おうかな？演奏しようかな？と先生と相談する子もいました。
未就学の小さな子どもたちは、講師や親御さんの心配をよそに、発表会って何かな？と本人たちはまだ実感はないもものの、一生懸命練習をしました。

そして本番当日。
子どもたちはまさしくみんな、舞台で堂々と演奏し、歌い、パフォーマンスしてくれました。
気持ちが折れそうだった子は今までで一番上手に演奏し、不安で泣いてしまった子は落ち着いて美しい澄んだ声で最後まで歌い、ワクワクしていた子は楽しそうに堂々と振りをつけて歌い、小さな子たちは舞台に一人で立ち、可愛らしく、お辞儀から演奏までこなしていました。
伴奏中にピアノの席から見ると、自分の出す音の響きの美しさをしっかりと感じている子もいました。

大人が思うよりもずっと、子どもたちは、自分で考え、向き合い、真剣に取り組み、そして本番を乗り越え、成長するんだなと、どの子を見ても心から感動しました。

ピアノや弦楽器などの器楽は、細部まで細かく考え、秒単位、ミリ単位で修正する技術的な練習もあり、またそれらを確実にするための地道な反復練習が必要です。
歌はまた、歌詞の理解や暗譜、また本番ではお客様の正面に立つというメンタルの部分を安定させ鍛えることなど、どの楽器も、演奏するということは、長い時間、継続して、真面目に、地道に努力することが求めらます。
多くの子どもにとっては、その練習自体は、楽しいだけでない、苦しい時間です。
しかし、それを乗り越えた先に、他では得難い達成感、感動を得ることができると思います。
実際に、演奏後の子どもたちは、皆さんとても良い顔をしていました。

レッスンに来るのは月に数回ですから、それ以外の日々のたくさんの時間、家での練習を支えてくださったのは、お母様、お父様です。本人たちの頑張りはもちろん、ご家族がしっかりとサポートしてくださり、みんなで得られた成果を、ご家族やお友達、そして先生と一緒に喜ぶことができました。

また伴奏でレッスンに入らせていただくことで、普段は見ることのない他の先生たちのレッスンの様子に触れ、先生と生徒さんの信頼関係を感じました。どの講師も心から生徒さんに良い指導をしたいと考え、また時には生徒さんの心の支えになりたいと思い、そしてそれが実現しているようでした。

多くの生徒様から、良い時間、機会でしたというお声をいただけました。
楽しい思い出になること。これからの自信に繋がること。そんな時間になっていましたら何よりです。
出演者の皆さん、聴きに来てくださった皆様、ありがとうございました。お疲れ様でした！

、、、次の記事では、大人の部を振り返りたいと思います。