ピアノを習うお子様との向き合い方(2)

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みなさまこんにちは。桜も散ってもうじき暑くなってくる頃かと思いきや、まだまだ肌寒い夜もありますね。昼と夜の寒暖差に戸惑う毎日を送っています。みなさまも、お身体にお気をつけてお過ごしください。

さて、前回はピアノの練習にいまいち取り組めないお子様に、音楽を好きになってもらうためのアプローチについてお話しさせていただきました。今回は、レッスンについていく際はどのようにすればいいのか?や、発表会、コンクールなどについてお話できればと思います。

レッスンについて行く?行かない?

電車などに乗るとたまに、制服をきた小学生の集団が電車に乗っているのをみることがあります。おそらく、私立の小学校に通われている方々なのでしょうが、横柄な大人などよりもよっぽどマナーがよく、その立派さに驚かされます。そう言った風に、今時は小さいお子様でも自立が進んでいることもあると思います。しかし、ピアノのレッスンもそうですが、マンツーマンのレッスンなどに一人で向かわせるとなると、なかなか判断に迷われる方も多いと思います。

お子様のご様子によっても違うかと思いますが、小学校低学年の頃や、ピアノを始めて間もない頃は、しばらくは一緒について行ってあげたほうが良いかもしれません。いきなり知らない大人と2人きりでレッスンとなると、緊張してしまってうまく弾けない。先生の言っている指導内容に集中できない。といったことが起きてしまいます。ですので、慣れないうちは一緒についていってあげると、お子様も安心できると思います。

レッスンに同行していただいた際は、基本的には先生にお任せしてしまって大丈夫だと思います。お子様がどの程度のレベルで、どのような内容から始めたらいいかという事はすぐに判断していただけます。ですので、なるべくわかりやすく指導して下さると思いますので、あまり気負いせず、レッスンを受けている様子を眺めるといった感じで大丈夫です。しかし、始めたばかりの頃は慣れない単語も多いので、先生に教えてもらったことを覚えて帰ることが難しいこともあります。もちろん上達のためにはなるべくお子様ご自身で覚えてもらうことが大切ですが、先生が少し難しそうなことを言っているような気がしたら、親御様も少しだけ耳を傾けてくださりますと、お家での練習時にお子様が困惑した時の手助けになるかもしれません。

いつまでもついて行ってしまうと、ピアノに関して親御様に頼りきりになってしまうので、レッスンに慣れてきたら、先生とご相談しつつ徐々について行く回数を減らしていきましょう。

はじめての発表会

当教室でももちろん、多くのピアノ教室で行われているであろう発表会。自分が今弾いている曲。弾いてみたかった曲を人前で演奏する機会になります。普段から人前で演奏する機会があるというお子様はなかなか少ないと思いますので、場合によっては知らない人に演奏を聴いてもらう初めての機会ということも多いでしょう。

色々なご都合があるかとは思いますが、基本的には発表会にはご参加されるほうがよろしいかと思います。理由として第一にはやはり目標としての良い機会だからです。演奏というものは勉強と違って、点数などで明確な目標が設定されるものではありません。なので、楽曲を弾く際に「どのくらい弾けるようにするのか」や、「何を弾けるようになりたいのか」などの目標の設定が少し難しくなってしまいます。そこで、人前で弾くという目標があると、それに向かっていい演奏をしようと頑張るきっかけになります。

しかし、ピアノを人前で弾くというのはとても緊張することです。「うまく弾けるかな?」「失敗したらどうしよう?」などと不安が頭をよぎってしまうお子様もいらっしゃいます。もし、お子様が不安がっていたら、勇気付けてあげることも大切です。ピアノの演奏を誰かに聴いてもらうということはとても楽しい経験になります。失敗しても大丈夫です、舞台の上で、おめかしをして、みんなにピアノを聴いてもらうのを楽しめるようにお声をかけてあげてください。

コンクールについて

教室に通い始めてからしばらくすると、先生から「コンクールを受けてみない?」と提案されることがあると思います。コンクールにはメリットもデメリットもあり、お子様が音楽とどのように付き合っているかにもよって変わってくることや、先生の指導方針によっても変わってくることなので、あくまで私個人の経験と意見とさせていただきます。

まず、受けるメリットとしては、発表会と同様目標としての役割があげられます。一定の期間でコンクールによって決められた課題をきっちり仕上げることはピアノの上達にも繋がりますし、目標があるからこそ頑張れるというお子様もいらっしゃいます。

しかし、コンクールには結果がどうしても付いて回ってきてしまいます。そして、結果が出ないことの方が多いです。色々な要素がありますので、結果が出ないから悪いというわけでは決してないのですが、お子様によっては落ち込んでしまい、ピアノを弾くのが嫌になってしまう場合もあります。お子様の性格によってはあまり向かない場合もありますので、本人が進んで受けたいと言っていない場合は、先生ともご相談しながら無理に受けるということはしないほうが良いと思います。

私の場合、幼少期はあくまで習い事の一つとして取り組んでいたので、他の習い事の試験などの兼ね合いもあり、受けた年と受けない年がありました。また、受けるとしても1つか2つ程度に絞っていました。あまり受けすぎても自由に選曲できなくなりますし、義務感が出てしまうかもしれません。もし受けるならば先生にご相談しつつ、お子様の状況に合わせて無理のない範囲で選択しましょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか?今回はレッスン時の関わり方や、それに付帯する発表会、コンクールについて軽く説明させていただきました。ご参考になりましたら幸いです。

もしご興味持ってくださった方は、体験レッスンに足を御運びいただけますと幸いです。

また、こんな記事を書いて欲しいなどご要望がありましたら、お気軽にご連絡ください。

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AUTHER

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「こ……

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