
トランペット練習方法:金管楽器の基礎練習①
前回の記事:音楽・楽器との出会い
~金管楽器の”音を造る”とは~
こんにちは。
最近は暑い日が続いておりますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
今回より、吹奏楽において金管楽器を演奏するために必要な知識や技術についてお話をしていきたいと思います。私が具体的に実践しているトランペットの基礎練習や、生徒たちに行わせているパート練習法、吹奏楽に対する向き合い方などをお話出来ればと思います。
まず初回は、基礎練習編①と致しまして金管楽器の練習法についてです。
基礎練習における6つの項目
金管楽器の練習となると、「息をたっぷり吸って、お腹支えて、フーッて吐きましょう。」みたいな感じで、最初は頑張って音を出すことに必死になりますよね。少し吹けるようになって合奏に参加できるようになり、はっきりと音が出せないときは、「タンギングを強く!」とか「音をもっと大きく!」とか先生に言われたりします。
これらの要求にしっかりと応えていくためには、基礎練習で様々なことが出来るようになっていなければなりません。
私は大きく分けると、金管楽器の演奏に必要な技術は、以下の6つに分けることが出来ると思っています。

1.音色、サウンド
2.アーティキュレーション
3.柔軟性、フレキシビリティ
4.俊敏性
5.音域
6.耐久力
基本的な事項である音色、アーティキュレーションに加え、柔軟に音を変えるフレキシビリティや、指を速く動かさなければいけない俊敏性、そして、吹奏楽の曲は金管楽器は演奏する箇所が非常に多いですし、音域の広さや耐久力がかなり必要になります。
これらの6つそれぞれに対しての練習法について、私が考えているものをいくつかご紹介させて頂きたいと思います。今回は
1.音色、サウンド
についてです。
響きのある豊かなサウンドとは
数年前、とある中学校の吹奏楽部のトランペットパートの指導に伺いました。生徒たちに「普段どんな基礎練習をしているの?」と聞くと、真っ先に返ってくるのが、「 ロングトーン!」という言葉です。ですが、「それじゃ、ロングトーンは何のためにやっているの?」と聞くと、「・・・体力をつけるため?」「・・・音が揺れないようにするため?」などはっきりとした返事が返ってきません。中には、「音階の全ての音を毎日16拍のばしています!!」なんて子もいました。かなりの体育会系ですね。
生徒たちが言うロングトーンの目的も間違いではありませんが、私が考えるロングトーンの目的は、”響きのある豊かな音色”を造ることだと思います。
音色とは、英語で言う”sound”という単語になりますが、”sound”には【印象】という意味もあります。良い印象を与える音を作る練習こそ、ロングトーンだと私は思っています。
音色を作る練習法
金管楽器において良い音を作る為には、①しっかりと機能するアンブシュア(吹く時の口の形)と②適切な息の流れが必要になります。それらを作り上げるための練習方法をいくつかご紹介します。
1.ロングトーン
先ほども出てきた基本中の基本練習です。メトロノームを♩=60に設定して、12拍から16拍延ばしましょう。この時に響きのある音色で延ばせているか、音程が安定しているか、十分なブレスが出来ているかに注意して練習しましょう。
2.”音が動く”ロングトーン
ロングトーンと同じ感覚で、音を変えていきましょう。
(例: トランペット 2分音符=660)
~~~半音ずつ下へ
音が変わった時も基準の音(この場合はソの音)をロングトーンしている感覚で練習すると良いでしょう。しっかりと息の流れを安定させて吹くことを意識し、指を変えることに意識が向きすぎないように注意してください。息が持たない場合は、1.のロングトーンでいい音で吹ける長さを練習しましょう。それぞれの楽器でロングトーンの感覚で、音に動きを出してみましょう。簡単な形が出来たら、音域を徐々に広げてみてください。
3.マウスピースの練習
ロングトーンをはじめとして、音を作る元になるものはマウスピースです。マウスピースでのバズィングは金管楽器の本体に頼らずに音を出すことになるため、1つ1つの音に対してのコントロールをする練習になります。例えば、ピアノなどで音を鳴らし、それと同じ音をマウスピースで出してみる練習などはとても効果的だと思います。
4.ペダルトーンとベンディング
この練習はトランペットに利用できるものだと思いますが、指に頼らずに音を出す練習法です。これらの練習は演奏するときに口の形を形成するために非常に有効な練習です。指を変えなくても安定した音程を出すことを意識しましょう。
例: ①全てソの運指で(0) ②元の運指で(0-2-0)
~~~半音ずつ下へ
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した練習はあくまで私が取り入れている練習法なので、個々で合う合わないはあると思いますが、参考にしていただければ幸いです。
自分に合った練習法は自分でしか見つけることはできません。響きのある豊かな音色を目指して日々練習に取り組んでみましょう。
もし私の内容にご興味を持ってくださりましたら、ぜひ一度体験レッスンに足を運んでみてください。




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