知っておくと便利なピアノ演奏の極意(1)

皆様はじめまして!この度レインミュージックスクールにて講師を務めさせていただくことになりました、佐々木隆介と申します!
担当楽器はピアノとなっています。皆様の演奏がより素晴らしいものになるよう全力でサポートさせて頂きますので、どうぞよろしくお願いいたします。
こちらでは、週に1度ピアノに関するコラムや楽曲の豆知識など、音楽に関する様々な事柄に関しての記事を寄稿させていただきます。もちろん、皆様の演奏などにも直接活かせるような内容も書かせて頂きますので、お時間ある際にぜひ読んでいただけますと幸いです。

さて、第1回となる今回。何について書こうか色々悩んだのですが、最初はやはりピアノ演奏に関することが良いかと思いました。そこで、今回から3回にわたって知っておくと便利なピアノ演奏の極意を紹介できればと思います。

ピアノを演奏する上での落とし穴

ピアノを演奏する際には色々な困難に直面するかと思います。楽譜の音形が読みづらい。いつまでも譜面を覚えられない。指番号が決められない。などなど、数えだしたらキリがありません。

そんな中でも皆様が最も直面する機会が多いと思うのが指が思うように回らないという問題です。

難しい曲になればなるほど、ややこしいアルペジオや音階、跳躍といった技術的に難易度の高いフレーズがたくさん出て来るようになります。もちろん難しいところは取り出して練習する必要があるのですが、闇雲に回数を繰り返していてもいつまでたっても上手く弾けずに「もういくら練習してもこの曲は弾けないんじゃないか」とネガティブな感情を持ってしまう事があると思います。

そういった状況に陥っている人にありがちなのが指でピアノを弾こうとしているということです。

——-え?ピアノって指で弾いてるんじゃないの?

と思われた方が多いかと思います。

確かに鍵盤に触れて直接的にピアノを操作しているのは指です。しかし、そこが大きな落とし穴となっているのです。Youtubeなどでピアニストが演奏している動画において、皆様が最も視覚的に注目するのはやはり華麗な指さばきかと思います。私もピアノをはじめたての頃は名だたるピアニストの目まぐるしく動く指に夢中になっていた記憶があります。

しかし、本当に注目すべき点は他にあります。それは、上腕を含めた上半身の自由度の高さです。ピアニストは演奏時にポジションの移動をする際に体全体を用いて最小限の動きでそれを実現させます。逆に、指を主体にポジションを移動する事はほとんどありません。

ピアノ初心者から中級者の方にありがちなのが、演奏している時に肘から先しか動いていない状態で演奏している事です。これは、指の位置感覚のみで次のポジションを捉えようとしてしまっている事が原因となっています。前腕が自由に動く範囲には限界がありますので、作品の難易度が高くなってくると演奏する際に身体的な無理が生じてきます。

では、どうすればいいのか?

さて、ここからは具体的な解決方法について解説していきましょう。と言っても、解決策はいたってシンプルです。前腕だけでポジションが取りづらいなら、上腕を上手く使ってあげれば良いのです。そして、位置を決める際の優先度を指からでなく、上腕→肘→手首→指の順番に変えて見ましょう。。」

指の関節が動く範囲に比べて、肩の関節が動く範囲はとても広いです。まずは一番動く範囲が広い肩のポジションを決めます。次に肘、手首と少しずつ調整をかけていきます。指の仕事は目的の鍵盤に触れるということだけです。

これまで指の感覚のみで実行しようとしていたポジション、微調整、鍵盤の確認といった作業を、体の様々な部位に分散させる事ができるため、一つ一つの作業のクオリティが格段に上がります。大変な作業であればあるほど、より体の中心に近い部分に役割を持たせると良いでしょう。

このように適切な身体の使い方をする為には不必要に力んでしまってはいけません。適切なタイミングで力を発揮できるように、全身がリラックスした状態を常に保てるようにする必要があります。これこそが、巷でよく提唱されている脱力奏法の仕組みになります。

脱力奏法の説明では腕の重みを使って弾くという事に関して注目し、それを実現させる為の方法をいろいろな形で書いている事が多いように感じます。これがなかなか成功しない理由は上腕のポジションがしっかりしていないのに無理に腕を活用しようとしてしまう事になります。無理なく鍵盤に力を伝える為には無理のない位置から行わないといけません。釘を打つ時などに斜めうえからトンカチを振っても上手く打てないのと同じです。しっかりとしたポジションを取れさえすれば、あとはどの程度力を加えるかの問題だけです。力を上手く伝える方法を考えるよりもまず先に、力を伝えやすいポジションを探してみましょう。

難しいパッセージを楽に弾くことができるようになり、しっかりとした芯のある音で弾けるようになるなどといい事づくしなので、上腕を使ったポジションの取り方をぜひ習得していただけますと幸いです。

おわりに

皆様、いかがでしたでしょうか?ここまで説明させていただきましたものの、骨格や体型によって適切なポジションというのは微妙に違ってきます。自分の感覚を頼りに楽な位置で弾くのが一番良いと思いますが、なかなか自力でその感覚を掴む事は難しいかもしれません。レッスンではそういった細かいポイントなどを生徒さんそれぞれに適した形で指導させていただきます。もしご興味持たれた方は、まずはぜひ体験レッスンにお越しいただけると幸いです!

次の記事:知っておくと便利なピアノ演奏の極意(2) (公開後リンクに飛べるようになります)

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佐々木 隆介 SASAKI RYUSUKE

ピアノを弾いてみたい!という初心者の方から、専門的に頑張りたい!という方まで幅広くお手伝いさせて頂きます。
テクニックや理論などの技術的な面は丁寧に指導させて頂きますが、先生と生徒という一方的な関係でなく、対等な音楽仲間として皆様と一緒に演奏を楽しめると嬉しいです!
「こ……

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