知っておくと便利なピアノ演奏の極意(2)

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皆様こんにちは!3月に入り、早くも春の陽気が訪れはじめましたね。
職業柄家にいることが多いのですが、暖かい日は公園で散歩をするのが日課になりつつあります。皆様はいかがお過ごしでしょうか?
今回は前回の①に続き、知っておくと便利なピアノ演奏の極意②です。

さて、前回は指に意識を向けすぎずに腕全体のポジションを上手くとり、適切な力を加えて弾くということについてお話しさせていただきました。練習の際にチャレンジしていただけましたでしょうか?少しでもみなさまの演奏のヒントになっていれば幸いです。
しかし中には、「思うように力が伝わらない」という方や「力をかけていたら指が痛くなってきた」という方もいらっしゃるかと思います。
そういった方の多くは腕の使い方に対して指の支え方のバランスが良くないことが原因です。

「結局指の問題は付きまとってくるんじゃないですか!!」

と思われた方が大半かと思います。仰ることももっともです。前回、「指で弾かない」なんてことを言っておきながら次の回では早速指の話をしているわけですから。

しかし、指で弾く事指で支える事は似ているようで大きく違うのです。

そこで、今回は疑問になっている方も多いかと思います

指の支えとは何か、支えができたらどうするか?

について説明させていただきたいと思います。

指の支えとはどのようにして作られるか

色んな方が仰っている通り、指の強さというのは第3関節が上手く使えているかということに深く関わってきます。スポーツなどでもそうかと思いますが、関節がしっかりしていないと筋肉は十分な力を発揮できません。

ではどうすれば関節を上手く使えるか?ということですが、まずはピアノを弾く時の手の形を改善することにはじまります。

手の形に関してもGoogleなどで検索してみると色々な方が記事にしています。よく拝見するのは「卵などを掴むような形」とか「手の甲にものを乗せて安定する形」などでしょう。

これらの形に共通していることは、手首から指先にむけてのラインが綺麗な半円を描いているということです。これにより腕から手首まで伝わってきた力が綺麗な形で鍵盤に伝わります。逆に関節のどこかが凹んでいたりすると、そのポイントで力が分散してしまい上手く鍵盤に伝わりません。例外的に特殊な関節を持っている方などであればまむし指の状態でも自由自在に演奏できる方はいます。しかしそういった方は極少数ですので、基本的には手の形は半円を描く必要があるでしょう。

しかし、人それぞれ指の長さや形が違うので基本形として特定の形を目指すとなるとなかなか難しい方も出てきます。卵となると綺麗な弧を描かないといけませんし、そういった形を長時間続けるのは正直疲れてしまいます。

そこでもっとハードルを下げてしまいましょう。簡単に言うと関節さえ凹まなければいいだけの話なので横からみて弧を描いている風に見えたらどんな手の形をしていてもOKです。実際に私の手の形を横から見るとほぼ平面に見えますし、第3関節が高いポジションをとってもせいぜい二等辺三角形程度にしか見えません。演奏中に卵を包むような形で弾くときは曲中に弾きづらいスケールが出てきた時くらいです。

自分の感覚で違和感なく弧を描けるポジションをマスターできれば、あとは慣れの問題が大きいかと思います。やはり人体の構造上小指の関節などは人差し指などのものと比べると弱くなります。弱い指を安定的に使えるようにするにはどうしても訓練が必要になってきますので、焦らず正しいポジションで練習を続けてみましょう。

さて、演奏中に全ての指が安定的に支えられるようになったら次のステップです。

支えるのをやめてみよう

これまでの努力を全て水の泡にしてしまうようなサブタイトルですが、必要なことなのでめげずに読んでいただければと思います。

みなさまは今、全ての指の支えをしっかりとした状態で演奏できるようになっているかと思います。しかし、せっかく技術を習得したのにいざ演奏を録音して聴いてみたりすると「なんだか音に変化がないなぁ」といった感想を抱くことがあるかと思います。

演奏において指の支えの状態というのは音色の状態にかなりの割合で直結します。ですので、全ての音を同じ支えで弾いてしまうとかなりの確率で同じような音色に整ってしまいます。整うというと聞こえはいいですが、整ってしまうがゆえに全ての音が四角く聴こえてしまうのです。

ではどうすればいいか?答えはサブタイトルの通り、

支えるのをやめてみる

ということです。甘く優しい音色で聴かせたいメロディなどを弾くときに支えがしっかりしすぎていると硬質な音色になってしまい、フレーズのもつ雰囲気を損なってしまいます。

そんな時は支えることを意識するのをやめてしまい、もっと抽象的なアプローチをしてみましょう。どういった弾き方をするかではなく、フレーズがどんな情景を持っていてその音色がどんな風な聴こえ方をしてほしいかをイメージするのです。そのイメージがより鮮明になればなるほど、結果的に出した音がその通りになることが多いです。

人間の脳、身体は自分が想像しているより遥かに優秀です。必要なのはより明確なイメージを持った指示を与えてやることです。そんなにアバウトで大丈夫?支えが無くなったりしない?と思う方もいらっしゃるかと思いますが問題ありません。支え方をちゃんと知っていれば、意識せずともイメージに適した支え方を身体が勝手に実行してくれます。自分の身体を信じてみましょう!

おわりに

いかがでしたでしょうか?腕のポジションと同様に指の支えを作るためにも手のポジション、形も大切です。日々の練習に取り組んでくださると幸いです。それがマスター出来れば後半部で説明させて頂きました内容に挑戦してみていただければと思います。

音楽を演奏するということは内容的にも技術的にも言語化が困難な内容や、微妙なコントロールを伴います。レッスンにお越しいただいた際には実際に音を出しながら、一人一人に適した指導をさせて頂きます。もしご興味持ってくださいましたら、体験レッスン等に来ていただけますと幸いです!

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AUTHER

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テクニックや理論などの技術的な面は丁寧に指導させて頂きますが、先生と生徒という一方的な関係でなく、対等な音楽仲間として皆様と一緒に演奏を楽しめると嬉しいです!
「こ……

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