各ピアノ教材の簡易的な特徴など

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みなさまこんにちは。少し前まで夜は涼しかったと思いきや、最近は寝ている時でも暑くて頻繁に目が覚めてしまいます。しかし、冷房をつけるかどうかを悩んでいるうちにまた眠ってしまって、また起きてと、なかなかぐっすり眠れない日々を過ごしています。みなさまはいかがお過ごしでしょうか?

さて、今回は、以前の記事『これだけはマスターしておきたい?ハノンとインベンション』を読んでくださった方からこんな質問を受けました。

−「ハノンとインベンション以外にどんな教材を使っていましたか?変遷など教えて欲しいです。」

以前書かせていただいた通り私は大の練習嫌いで、練習曲集をコツコツと行うのは苦手でした。そんな私だからか、自分にあった教材を探そうと、とにかく片っ端から揃えて試していました。

その中から、ハノンとインベンション以外の主に使っていた練習用教材を紹介しつつ、その特徴や印象をみなさまにお伝えできればと思います。

みんなのオルガン・ピアノの本1、2

出版社 ‏ : ‎ ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス

導入期の練習用教材としてはバイエルやバスティン、バーナムなど様々なものがあると思いますが、私は主にみんなのオルガン・ピアノの本を使っていました。

個人的な印象としては横向きの本でイラストなども豊富な為、バイエルよりもカジュアルな印象があり、ゲーム感覚で曲をクリアしていく事を楽しめました。比較的曲数をこなすことができた教材でもあります。テクニックとして改めて考えて見ても、導入期の練習としては適切な難易度であると思います。バイエルなどもテクニック面から見るととても素晴らしい教材ですが、バイエルはすこし取っつきづらいなぁと感じているみなさまは是非お試しいただけますと幸いです。

ブルグミュラー25の練習曲

出版社 ‏ : ‎ 全音楽譜出版社

こちらは私が今更説明するまでもない有名な教材ですね。綺麗な作品が多く、曲の世界観への理解がとても明確にできる点が素晴らしいです。導入から初級にかけてのテクニック面での教材としてもとても優れていると思います。ただし、個人的には25作品全てをじっくりと勉強するより、ハノンなどと並行してお子様自身に適したものを摘んでいく方が効果的かもしれません。大体半分くらい終える頃にはお子様によっては次のステップの作品も徐々に加えていく方が良いでしょう。

プレ・インベンション

出版社 ‏ : ‎ 全音楽譜出版社

こちらは全音楽譜出版社がバロック期の小品を集めて曲集にしているものになります。ブルグミュラーと並行していくつかの小品に取り組みました。有名なバッハのインベンションの前に、バロック時代の作品に慣れるという意味では役に立つ曲集だと思います。こちらもブルグミュラー同様、全てを取り上げるというよりはいくつかの作品をお子様に合わせて選ぶ方が良いと思います。

ソナチネ・アルバム1・2

出版社 ‏ : ‎ 全音楽譜出版社

ソナチネを弾くようになれば少しずつピアノになれてきたかな?といった頃合いでしょう。

練習曲というよりは、楽曲を演奏する上での基本的事項のようなものが学べる作品集となっています。可愛らしい作品もかなり多く、いかにも練習曲といった雰囲気は全くないので取り組みやすい教材だと思います。しかし、全ての作品を練習するよりかは、お子様の手の大きさの成長に合わせて適した作品を取り上げて練習すると良いでしょう。

ツェルニー30番練習曲

出版社 ‏ : ‎ 全音楽譜出版社

こちらもピアノを弾く上で必ず通るであろう大変有名なツェルニーの30番練習曲です。こちらの曲集は個人的にはバイエルと性質が似ている曲集だと感じていて、テクニック面では非常に勉強になります。しかし、いくつか綺麗な作品もありますが文字通り練習曲としての側面がとても強いです。ですので、お子様が苦手としているパターンを補える作品だけ取り上げればそこまで全ての作品を取り組まなくても良いのかなという気がします。

ツェルニー40番練習曲

出版社 ‏ : ‎ 全音楽譜出版社

こちらは30番練習曲より少し人間味がありますが、依然として練習曲らしい練習曲になります。苦手とするパターンの作品だけ取り上げて練習することが良いでしょう。

バッハ シンフォニア

出版社 ‏ : ‎ ヘンレ社

こちらはバッハインベンションとセットになっており、インベンション同様大変素晴らしい作品集です。インベンションが2声なのに対してシンフォニアは3声で書かれています3声を弾き分けるテクニックは、非常に難しく、取り組み始めた頃はとても取っつきづらさを感じてしまうかと思いますが、一度弾けるようになるととても面白い作品となっていますので、この曲集は可能であれば全ての作品に触れて見ることをオススメいたします。

ショパン 練習曲集 作品10、25

出版社 ‏ : ‎ 全音楽譜出版社

ピアノを始めた方の一つの到達点としてショパンのエチュードがあげられるかと思います。これまでの練習曲とは違い、音楽的にも非常に綺麗な曲集となっていて、演奏会用レパートリーとしても大変人気の高い作品になっています。作品10と25で12曲ずつ、計24曲の中には、とんでもなく難しい作品も多く含まれていますが、中には比較的弾きやすい作品も含まれています。そういった優しい作品であればツェルニー50番をとばして弾けるものもありますので、チャレンジしてみたい方は是非取り組んでみてください!

おわりに

いかがでしたでしょうか?今回は質問いただいた内容から書かせていただきました。他にも導入期であればバスティンやツェルニー100番、もう少し難しいものであればクラーマーやモシュコフスキー、ハイレベルなものだとリストやドビュッシーなど、様々な曲集があります。一部の作品を除いて、練習曲はあくまで練習曲ですので、お子様の苦手とする技術を補えるものを適宜選ぶことをお勧めします。

練習に関してや曲に関して、ピアノに関してなど何か書いてほしいことがございましたら、遠慮なくご質問ください。

また、体験レッスン等も受け付けておりますので、ご興味持たれた方は是非お越しいただけますと幸いです。

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