ピアノ名曲解説&練習方法『モーツァルト トルコ行進曲 』

前の記事:ピアノ名曲解説&練習方法『モーツァルト ピアノソナタ K.545 第一楽章 』

みなさまこんにちは。
クラシックの作曲家といえばモーツァルトが思い浮かぶ方は少なくないと思います。
今回は私が小さい頃から何度も弾いており、とてもメジャーな作品であるトルコ行進曲を取り上げてみたいと思います。

トルコ行進曲について

モーツァルトはピアノだけでなくあらゆるジャンルで名作を残している作曲家です。トルコ行進曲のように明るい曲調も多く、個人的にはアイネクライネナハトムジークがお気に入りです。他にもたくさん面白い作品があるので、ぜひピアノ以外のジャンルにも耳を傾けてみてください。

今回紹介するトルコ行進曲は、モーツァルトのピアノソナタ第11番 K.331の第三楽章として書かれました。曲の頭にAlla turca トルコ風と書かれていることから、今日までトルコ行進曲として親しまれています。

当時ウィーンではトルコの軍楽がとても流行しており、モーツァルトに限らずいろんな作曲家がトルコ行進曲を残しています。

トルコ行進曲を弾いてみよう!

最初のフレーズですが、楽譜によってはあまり馴染みのない書き方をされているとおもいます。

装飾音符で書かれていても、拍の頭にあわせて、16分音符4つと同じ分け方で弾きましょう。

四分の二拍子で軍楽的なイメージの曲なので、リズム感をとても大切にしましょう。装飾音符がどうしてもリズムに取り入れづらいので、曲の流れのどのタイミングで装飾音符を弾くかを注意すると良いでしょう。

装飾音符ですが、実際のテンポで弾く時はとても素早いタッチで弾かないと上手く弾けません。なので、ゆっくり練習の段階から素早いタッチを練習してみましょう。

まずは椅子にまっすぐ座り、鍵盤に指が触れた瞬間に比較的速い速度で鍵盤を操作します。このとき、手首にはあまり力を入れず、指の第3関節を意識して瞬発力を使うと上手くいきます。ピアノを弾くときに、つい指や手首に力が入ってしまう方が多いですが、筋肉が緊張した状態で鍵盤を触ってもベタっとした音しかだせず、綺麗に上に響く音を鳴らす事ができませんので気をつけましょう。

全体的に歯切れの良い曲調ではありますが、あくまで活気的な雰囲気であり、攻撃的な音にならないように注意しましょう。3度やオクターブの縦がずれないようにも気をつけましょう。

25小節目あたりからのフォルテのセクションですが、左手の装飾音符が潰れないよう、指の独立を整えましょう。先程もあげたように、指の第3関節の動きに気をつけると弾きやすくなります。

その後にでてくる16分音符の右手のパッセージですが、とても転びやすい形になっていますので指番号をしっかりと決めて、ポジションどりを意識して練習してみましょう。

コーダは作品を通してもとくに装飾的な要素や、細かいアーティキュレーションが含まれています。これらを鮮やかに弾くことによって、曲の持っている明るい雰囲気がより強調されるので、まずはゆっくりとしたテンポで、歯切れ良く弾く練習を心がけてみましょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか。トルコ行進曲は、練習していても楽しいですし、明るい気分になれる曲なので、みなさまもぜひ取り組んでみてください。

モーツァルトの作品はもちろん、色々な作曲家の作品を取り上げられたらと思いますので、リクエスト等ございましたらお気軽にお申し付けください。

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AUTHER

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「こ……

プロフィール

佐々木先生のレッスンは2022年秋頃まで、単発のみでご受講いただけます。

クラシックピアノ教室

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