子どもピアノレッスン日誌-4歳女の子-音のイメージ・手の形
生徒さん情報
・4歳の女の子の生徒さんです。レッスンを始めてから3ヶ月が経過しました。
・レッスンは30分です。
・主として使用している教材は、バスティンピアノベーシックスのピアノ教材と、テクニック・セオリーの2冊です。(教材は、生徒さん毎に検討して、合いそうなものを選んでいます。)
姿勢・音のイメージ・良い音の出し方
レッスン開始。椅子の位置、高さ、足台の高さをきちんと確認します。背筋を楽に伸ばして、息を吸って、吐く。良い姿勢ができました。
教材からの宿題をやる前に、今日もはじめに、私が用意している楽譜『ロシア奏法によるピアノ教本 はじめの一歩(1)』から数曲弾いてみます。
曲についている小さなお話を読んで、一緒に曲や音のイメージを話します。彼女(以下、Aちゃんとします)はとても自由に、自分のイメージを話してくれます。
リスさんがお友達とダンスをして楽しい気持ちの時の音楽だね。と話した後、実際にAちゃんが音を出してみると、なんだか芯の無い、か細い音がしました。
そこで、まず私が2パターン演奏してみて、どっちが明るい感じがした?と聞くと、Aちゃんは明るく弾いた方を選ぶことができました。「明るい方は、音を出した最初のところが、なんかちょっと強くなってた!」と、発見したことを教えてくれました。とても注意深く聴いてくれたのです。そのポン!とちょっと強い部分が、まさに”芯”を作った部分なんだよな〜・・と感心しました。
その後、じゃあAちゃんもそういう音が出せるかな?として弾いてみると、明らかに音が変わりました。拍手。
手の形
良い音が出せたAちゃんですが、音のイメージを持ったことに加えて、手の形にも気をつけました。
左の写真をご覧ください。このピンク色の耳の生えた毛玉は、ピアノを弾く手の形を作るために、何かちょうどいいもの・・として私が探し、100均で購入して、何回か前のレッスンでAちゃんに渡したものです。(ありがたいことにAちゃんはこの毛玉をそれはそれは気に入ってくれ、ミミちゃんという名前を付け、手作りの家まで用意してくれたそうです・・)
このミミちゃんをおててに乗せて優しく掴み、下に向けても落っこちないような丸い手の形を作ります。この手の形でピアノを弾こうね、と伝えています。指を伸ばすとミミちゃんは落下。逆にギュッと強く掴むと、ミミちゃんは潰れてしまいます。演奏中手の形が崩れた時、「ミミちゃん(イメージで)おてての中にいる?」「ミミちゃん(イメージで)潰れてるよ〜。」と声をかけると、正しい形に直してくれます。
Aちゃんがこちらの考えていた何倍もミミちゃんを大切にしてくれているので、大事に優しく持つイメージをしてもらいやすく、助かっています。
少し長くなりましたので、続き(バスティンから、音の響き、拍子について)はまた次回にします。
続き:子どもピアノレッスン日誌-4歳女の子-音の響き・拍子(公開後、リンクで飛べるようになります)
澤村 茉莉子 SAWAMURA MARIKO
担当コース
ピアノは1台で、単旋律からオーケストラ曲までを弾き表すことのできる素敵な楽器です。
音楽を始めてみたいと思われている方にとっては、比較的親しみのある、取り組み易い存在でもあるのではないでしょうか。
初心者の方から経験者の方まで、ピアノをただ弾くのでなく、音楽的に弾くことを……
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